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職人巻物とは、職人が親方から一人前の証として伝授される巻物のことで、只見町では、一般的にマキモノと呼ばれている。職人巻物には、職の由来、儀礼の式次第、職にまつわる技術やまじない、親方から弟子への伝授記録である系譜が記されている。只見町では、小笠原流礼法・鉄砲打ち(狩猟)・番匠(大工)・元山(杣)・屋根葺職人・伯楽(牛馬医)・桶職人・鉱山師とさまざまな職種の職人巻物が確認されている。

職人巻物

番匠巻物は、現在でも伝授が行われおり、巻物を所持していないと只見町では仕事ができないとさえ言われている。職人巻物は、単に一人前の証としてだけではなく、当地での仕事を行う上でも重要な物であることがわかる。

屋根葺職人は、グシマツリとよばれる屋根葺儀礼において、また、番匠・元山は、タテマエとよばれる上棟式において、それぞれの職人が所持する巻物を読み上げることになっている。