屋根葺職人とは、親方と呼ばれる屋根葺職人の長に弟子入りし、そこで屋根葺作業を行うための専門的な技術を修得した者を屋根葺職人と呼ぶ。一人前として親方から認められた者は、屋根葺巻物を伝授され、親方としてグシマツリやタテマエの儀礼で司祭となることができる。

屋根葺作業を行うことができない冬季においては、多くの屋根葺職人は、関東稼ぎと呼ばれる関東地方での出稼ぎを行った。関東地方では、会津地方からやってくる屋根葺職人は会津茅手と呼ばれ、確かな屋根葺技術を持つ職人として重宝された。。