『東海道名所図会』について
『東海道名所図会』は、寛政9年(1797)に出版された全6巻の名所案内記です。京都から江戸日本橋にいたる東海道を、多くの絵を挿入して案内しています。文章は、京都在住の俳諧師で読本作家の秋里籬島、挿図は円山応挙・竹原春泉斎・鍬形薫斎(北尾政美)ら総勢30名の絵師が手がけました。挿図は約200点におよび、有名な寺社や古歌に詠まれた名所(などころ)、各地の祭礼の紹介に止まらず、宿場の賑わいや各地の名物・名産品の生産風景、街道を行きかう人々の様子が描かれています。
データベースの組み立て
このデータベースは、『東海道名所図会』全6巻に挿入された約200の挿図から46場面を選択し、そこに描かれた事物や人の行為に番号を付けて、その事物や行為を示す名称を示した絵引について作成したものです。事物・行為に付けられた名称は約1,000語です。その描かれた事物・行為を検索し、『東海道名所図会』のなかのどこに描かれているか、複数の掲載場所を確認し、描かれた場面全体の中での事物・行為の位置を知るためのデータベースです。
データ検索は、図像から検索する絵引検索と文字から検索する字引検索が可能です。絵引検索結果の図像と文字検索結果の文字は相互に変換できます。
なお、このデータベースの基礎になった『日本近世生活絵引 東海道編』は、神奈川大学21世紀COEプログラムから刊行され、またPDFファイルとして本ホームページにおいても公開しています。
検索の方法
まず、「絵引検索」と「字引検索」のどちらから検索するかを決めてください。
絵引検索
検索したい図像を図像検索、宿駅検索のいずれかから呼び出し、図上でカーソルを動かすと番号が出てきます。その番号にカーソルを当てると、名称が示されます。それをクリックすると他の挿図に描かれた同じ事物が抽出され、図像によって一覧表示されます。
「図像検索」
テーマ別に分類された46枚の挿図から検索して、目標のデータ抽出にいたるものです。
「宿駅検索」
京都から江戸にいたる宿駅順に配列し、宿駅別、国別、県別に設定してあります。宿駅を指定すると、その宿駅を描いた全図像が、国別、県別を指定するとそれぞれの全図像が抽出されます。
字引検索
「簡易検索」
キーワードと思われる任意の文字を入力して、それに該当するデータを抽出します。
「詳細検索」
事項もしくは地名分類に沿って検索事項をチェックすることで検索します。また事項と地名それぞれの検索事項をチェックして組み合わせることでデータの絞り込み、抽出ができます。
データベースの制作者
データ作成にあたったのは以下の者です。
福田アジオ 中村ひろ子 山本志乃 富澤達三
データベースの構築を進めたのは以下の者です。
福田アジオ 富澤達三
制作協力
NHKアート